東京都葛飾区 ・ 杉田眼科 杉田 達様への公開質問

公開質問 

東京都葛飾区 ・ 杉田眼科 杉田 達様

          2009.11.21 近視手術の後遺症対策研究会 代表 岡本隆博
http://www.optnet.org/syujyututaisaku/

 前略

貴眼科が公開しておられますネットサイト(http://sugita-ganka.com/new-treatment.html 2009.11.12現在)を拝見しまして、疑問に思った点を、ここに謹んで質問させていただきます。

以下、《  》内の文は、貴サイトからの原文のままの引用です。

(質問1) 《担当医師の紹介》 の欄に5人の先生方の顔写真があり、村上先生、玄先生、岩淵先生はメガネをかけておられますが、屈折矯正手術をなさらないのでしょうか? 特に、村上先生は写真でわかるメガネレンズのプリズム作用の具合からしてレーシックに向く弱度近視のようなのですが。

(質問2) 《屈折矯正手術》 について 《20歳代から40歳半ばまでの方の近視や乱視を治し、メガネやコンタクトレンズを不要な目にする手術です。》 としてありますが、その結果、全員が、ずっと半永久的に遠見にも近見にもメガネもコンタクトも要らなくなるのでしょうか。

(質問3) 貴サイトに掲載の iレーシックの術後満足度調査において、「満足」ではない人が8%いましたが、その8%の人の内容を教えていただけませんでしょうか。

(質問4) 近視手術の予後に角膜移植が必要となる状態にまでなった人は、我が国でこれまでにどのくらいいると、貴殿は推定されるでしょうか。

(質問5) 屈折異常のあるかたの一部には、矯正が必要な斜位があって、それをプリズム矯正することにより、眼精疲労が緩解したり、ものがはっきりと見えたり、立体感や遠近感が増すかたがときどきおられます。

その実際については下記をご覧ください。

「ユーザー本位の眼鏡処方を推進する会」 http://ggm.jp/ugs/

それで、近視手術ではプリズム矯正が可能なのでしょうか。

(質問6) もしも、レーシックが斜位矯正はできないものであれば、レーシックによってほぼ正視にしても、斜位による眼精疲労は残るわけですが、近視手術のための検査において、貴殿は斜位検査(眼位検査)を、どのような方法でなさっているのでしょうか。

(質問7) 近視手術の予後で、患者様に何らかの後遺症が残り、それに対する貴眼科の措置も効果が少ない、ということがあったとすれば、貴眼科はどう対応されるのでしょうか。

(質問8) 貴院では、近視手術に関する同意書は、手術前の検査がすべて終わってから見せられるのでしょうか。 貴院では患者様が同意書の内容を検討される日数はどれくらい設けておられるのでしょうか。

(質問9) 《院長著書 (1)白内障の日帰り手術 メトロポリタン出版 1,365円(税込)(2)白内障日帰り手術 メディカルビュー社 6,300円(税込)(3)LASIK合併症と対策(ギンベル著・杉田達監修・村上順子訳)MSI社 10,500円(税込)》 (番号は質問者が付した)としてありますが、これについておたずねします。

(9-1) 院長先生が 《監修》 をなさったということですが、「他人が訳したものを自分が監修した翻訳書」を、自分で自分の「著書」と呼ぶことは医学の世界ではよくあることなのでしょうか。

(9-2) 価格からして(2)は医家向けで(1)は一般向けであろうと推察できます。では、(3)の内容で一般向けのものを執筆されるご意向はないのでしょうか。そういう本があれば、近視手術を検討している人には大いに参考になると思うのですが。

(質問10) レーシックをして、あとで近視が進行した場合で、角膜の厚味の点で再手術は無理、となった場合、フェイキックIOLで対応する場合があるのでしょうか。それは無理ということであれば、その理由をおたずねします。

(質問11) フェイキックIOLについて、《近視の強さが-12D以上(-23Dまで)の極めて強い方や、近視の度に応じた角膜厚がなく、上記2つのレーザー手術では治すことができない方などが適応です。 眼の中の虹彩に眼内レンズを取り付けます。1週間くらいでよく見えるようになります。見え方は、3つの中で最も良いといわれています。》 としてありますが、 《良いと言われています》 としてあるのは、根拠のあるデータが示されていないからでしょうか。

(質問12) フェイキックIOLは、角膜厚が減らない、元に戻せる、という利点があるのなら、中等度までの近視にも適用しても良さそうに思うのですが、なぜそういう利用のされかたがないのでしょうか。

(質問13) 《12月より、当院で行う多焦点眼内レンズ白内障手術は先進医療となり、保険診療との併用が可能となりました。》 としてありますが、先進医療となったその手術は、貴院で行われる場合に限って、先進医療として認められたのでしょうか。 それとも、その手術は他の眼科などで行なわれても先進医療として扱われるのでしょうか。

(質問14) この先進医療として扱われるのは、特定の眼内レンズメーカーの多焦点眼内レンズを用いた場合だけでなく、どのメーカーのどの種類の眼内レンズを選択した場合においても、そのような扱いを受けるのでしょうか。

(質問15) 多焦点眼内レンズでは、乱視の矯正はできませんが、その場合の追加矯正はメガネで対応されるのでしょうか。 あるいは、LASIKなどの屈折矯正手術で追加矯正されるのでしょうか。

(質問16) 多焦点眼内レンズでも見え方の写真が載っていますが、手元の文字も遠くのものも同時にピントが合っています。

(16-1) これは貴院で実際にご使用の多焦点眼内レンズを使用して撮られた写真なのでしょうか。 それとも、他の手段で撮られた「イメージ写真」なのでしょうか。

(16-2) 貴院の白内障手術で多焦点レンズを使うと、この写真のように、同時に遠くにも近くにもピントが合うのでしょうか。

(16-3) 多焦点眼内レンズによる見え方と、単焦点眼内レンズに遠近両用メガネを用いた場合での見え方とでは、どちらがものがより鮮明に見えるのでしょうか。 そういうデータはあるのでしょうか。

(質問17) 《近視・乱視・遠視》 のページには、屈折度数と裸眼視力の関係として、裸眼視力  0.2-0.3くらい 0.1くらい 0.08くらい 0.02くらい 以降ほとんど変わらない近視の度数    -1      -2    -3      -4以上 としてあり、一方、《最新眼科治療法》 の 《屈折矯正手術》 のところには、《-1D:裸眼視力0.2~0.5位 /-2D:裸眼視力0.2位 / -3D以上:0.1以下》 としてあります。

少し違うデータのようですが、同じかたが書かれたのでしょうか。 どちらがより適切なのでしょうか。

(質問18) 屈折矯正手術をするには、屈折異常を持つ眼の屈折度数を正確に把握しなくてはいけません。
オートレフケラトなどの他覚検査だけで信頼できる度数が得られるのなら話は簡単ですが、そうはいかないので、自覚的屈折検査もするわけです。 その場合、日常視の状態で行なう両眼開放屈折検査が望ましいのですが、貴院では両眼開放屈折検査をどのようなプロセスで実施されるのでしょうか。

(質問19) コンタクトレンズの説明のところに 《必ず眼科医の検眼・処方を受けてから購入しましょう。
ファッションを目的にカラーコンタクトを購入する際でも、必ず眼科医に相談して下さい。》 としてありますが、眼科医とはどういう医師を指すのでしょうか。(コンタクトを検査する眼科の中に居たら眼科医、というわけではありませんよね?)

(質問20) 《杉田眼科は完全予約制になりました。予約なしでも診察は受けられますが、御予約いただければ待ち時間も短く診察をお受けいただけます。》 としてありますが、普通の日本語感覚では、予約なしでは診療を受けられないことを「完全予約制」というのではないかと思うのですが、では「完全」がつかない普通の「予約制」とは、どういうシステムを言うのでしょうか。

(質問21) 《当院では、手術器具はもちろんのこと衛生管理には万全を期しております。過去において感染症を発症した患者様は一人もいません。》 とのことですが、患者さんを本当に敬う気持ちから「患者様は」と書いたのなら「いません」で受けたのでは平仄が合いません。 ここは「おられません」とすべきではないでょうか。

(質問22) 《白内障やレーシックの器具の滅菌にはプレバキューム、ポストバキューム付きのBサイクル高圧蒸気滅菌器(Getting社)を3台使用し、患者さま一人一人に使用する器具を完全に滅菌(菌が0の状態)しています》 とのことですが、貴医院においてレーシック施術の際に使い回しをされる器具にはどのようなものがあるのでしょうか? また、このような滅菌装置は、設定する温度・圧力の条件により滅菌効果が左右されます。
《完全に滅菌(菌が0の状態)しています》 とのことですが、《(菌が0の状態)》 の確認はどのような方法で行われているのでしょうか?

(質問23) 《緑内障》 のページに 《病気の進行を食い止めることが治療の目標となります。》 としてありますが、その目標がきっちり達成されることが実際にあるのでしょうか。 すなわち、点眼などの治療により10年以上の長期に渡って視野障害の進行がまったくないという例はあるのでしょうか。

投稿日:2020年9月4日 更新日:

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現在、とても人気の手術となっている眼のレーシック手術に対する警告の内容です。
今回、レーシック手術を当初認可した国の担当官が、現在ではその手術の危険について語り始めています。レーシックの何が危険なのでしょうか?その内容について、当局ABCニュースのエリザベス・レイミーがインタビューを行いました。

「レーシック手術の落とし穴 “2.0なのに
見えない・・・”体験者が語る“過剰矯正”
の恐怖 」

このテレビ番組は、このサイトにも紹介していますレーシック難民オフ会のメンバー9人のかたがたも東京でテレビ局からの取材に協力されて、フジテレビにより製作放映されたもので、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏が監修されました。

ちなみにメンバー9人が手術を受けたクリニックは品川近視クリニック5名、神戸クリニック1名、錦糸眼科1名、他眼科2名です。

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