6回も深視力検査に落ちたかた

福岡市 ・ メガネのオガタ 緒方裕三

当店に最近おこしになったお客さまの話です。
結果を先に申し上げますと、当店にご来店の翌日に試験場で深視力検査を受けられて見事に合格され、ご本人は勿論のこと、私も大喜びでした。
合格のお電話を頂いた時に、何度も感謝の言葉を口にされたので、こちらも恐縮致しました。

そのお客様から電話でご相談をお受けいたしましたのが、今月(6月)の7日ごろでした。
その電話で分かったことは、このかたは15年くらいタクシードライバーをされていること、年齢は40代後半である事、今回の2種免許の更新で初めて深視力の検査が不合格になり、その後3ヶ月くらいの間に6回連続して不合格になっている、その間にメガネを作ってみたが、それでもダメとのこと……などをお聞きしました。そして、11日にご来店されました。

先ず、検査用に作られたメガネを見せて頂きました。

R=S+0.50 C-0.25 Ax42
L=S+0.50 C-0.50 Ax34
この度数でRV=(0.9)LV=(0.9)BV=(1.0)
裸眼視力 RV=(0.9)LV=(0.9)BV=(1.0)

メガネによる視力の改善がなされていないことが分かりました。

両眼開放屈折検査で最初に測定された度数
RV=(1.0×S+0.50)
LV=(1.0×S+0.25)
BV=(1.0)
僅かしか視力が改善しません。
眼位検査  1△B.I.
融像幅 B.O.で、ブレイク18△  リカバー10△
B.I.で、ブレイク10△  リカバー 7△

片眼にマドックスを付けて縦光線と点光源による眼位検査を行うと、片眼遮蔽状態を解いた瞬間は点と線が重なっているがすぐに内斜位状態になっていきます。
輻輳近点は約2cm。立体視テストチャートでは見えたり、見えなっかたりしてばらつきがあります。
次に深視力計で10分くらい練習して頂きました。 以上の検査を踏まえて、再度視力検査を行いました。

2回目の測定結果
RV=(1.2×S+0.75 C-0.50 Ax90)
LV=(1.2×S+1.00 C-0.75 Ax63)
BV=(1.5)

この度数で再度、深視力計の練習をして頂きましたら、奥行きがよく分かるようになったと言われ、自信を取り戻されたように見えました。

検査に2時間くらいかかりましたし、更に加工で1時間くらいお待たせ致しましたし、当店に来られるまでに高速を走って片道2時間以上かかっている事などを考えると、絶対に合格して頂きたいとは思っておりましたが、まさか翌日に一発で合格の朗報が入るとは夢にも思っておりませんでしたので、びっくりの後に大喜びの小生でした。