[メール話] クロスシリンダー有る無し法を野矢さんが紹介

「岡本さんが発表した以前から、あの方法はあった」と言うが...

岡本
月刊『眼鏡』2009年6月号の「野矢さんの眼鏡学講座」で、野矢さんは、クロスシリ
ンダーの有る無し法について説明をしています。

書いてあることは、そのとおりなのですが、こういう場合、この方法を開発して初めて発表し普及の努力もしている私の名前を出すのが礼儀だと思いますが、開発者の名前はまったく書いてありません。 野矢さんらしいな、と思いました。

なお、私があれを広く発表したのは発足当初の日眼研会誌ですが、それ以前から野矢さんも独自に同じことをやっていたということはありません。

だって、その発表の少しあとで開催された北浜の労働会館での技術者協会の講習会のときに、野矢さんは私に対して、「岡本さんのあの方法は自分もやってみたら実際に便利ですね」とおっしゃったのですから。

また、もし仮に野矢さんがあの方法を私が発表する以前から独自にやっていたとしても、最初に発表した人に敬意を表して、あの方法を紹介する場合には、初出の文献も示すべきでしょう。

それは研究者としての常識です。

このことを、月刊『眼鏡』の編集者にメールで言ってみましたら、美濃部社長さんから「野矢さんに尋ねてみます」という返事が来たので、私は下記のメールを出した。

さっそくのお返事ありがとうございました。

あの方法の初出文献は、下記のとおりです。

サン会報(あとで、日本眼鏡技術研究会雑誌と改名)
第3号「乱視度測定の精度と能率の向上について」
岡本隆博(昭和58年6月8日発行)

もし、ご希望で有れば、コピーをお送りします。

すると、美濃部氏から、下記の返事が来た。

野矢先生より連絡あり

「クロスシリンダーの有無法」に関し、岡本先生以前から同様の手法があった、記述上で初出のものをすべて文献を示すのは不可能、という理由により記述しないとのことです。

岡本
それと「以後はお二人でやりとりを」という趣旨の記述もあったので、私はそれには納得ができないので、美濃部氏に下記の文面で反論の返事をした。

私はあくまでも、あの記事に関して申し上げていますので、あれを掲載された美濃部さんにも、編集者としての責任があるのですから、逃げないでください。

たとえば、雑誌の記事に対する名誉毀損の訴訟は執筆者と発行者を相手どってなされます。

発行者は「書いたのは執筆者であって当社は関係ない」なんて言えません。
それだけ、発行者の責任は重いのです。

本当は、あの野矢さんの記事に対する私からの疑問点を貴誌次号に私からの投稿として掲載していただき、それに対して野矢さんと私との間で議論があれば議論をして、それをすべて貴誌に掲載していただく、というのが、編集者としての責任の果たしかたとしては一番なのですが、そういうことはしたくないでしょう。

ですからせめて、私から野矢さんへの疑問のメールは必ず野矢さんにとりついでいただきたいです。

野矢さんからの返事が途絶えたら、途絶えたということをおっしゃってくだされば、その旨をネットで私が主催しているHPとか日眼研雑誌などに、初めからの経緯もふくめて書きますから。

さて、私が発表した以前から同じ手法があったというのは、野矢さんも私におしゃったことがなく、他のかたからも、私以前に同様の方法があったという話は聞いたことがありません。

私は、私以前にはあの方法は無かったという立証はできません。
しかし、有ったとおっしゃるのなら、それがどこに書いてあるかということで立証すべきです。

それを野矢さんに是非示していただくようにお願いします。

なお、あの手法は、日眼研で発表したあとに、眼光学学会でも、新しい測定方法として発表しましたが、そんな手法が以前から有ったのであれば、発表を許されていないはずです。

あの手法の解説文献を、私の書いた以外のものをすべて示せとは言いません。

昭和58年以前のものがあれば、ひとつでいいですから、示してください。

それが示せないのであれば、あの手法は私の発表以前から行われていた、という主張には客観的な根拠がないということになります。

私から今回の疑義を受けたときに、野矢さんは仮に、私以前からあったのではないか?と思っても、昭和58年の私の発表よりも以前の文献を用意できないのであれば、「岡本さんの発表以前からあの手法はあった」とは言ってはいけないのです。 それは言わないのが、まともな研究者なのです。

ましてや、野矢さんは、私に対してこれまでにあの手法に対する良い評価は聞かせてくれましたが、私以前から有ったということはまったくおっしゃっていません。

とにかく、野矢さんからのお返事を待っています。

(上記のメールから4日後に、私は美濃部氏に下記のメールを出した)

その後、お返事がありませんが、もしも、

(1)私の野矢さんへの再質問を美濃部さんが野矢さんにとりついでくださっていないのでしたら、編集者としての責任を果たしておられないように思いますし、

(2)取り次いだのに、野矢さんが返事をされないのでしたら野矢さんは執筆者として誠実ではないと思います。

(1)か(2)か、どちらなのでしょうか。

これに対して美濃部氏からの返事は来ないままである。 (2009.6.27)

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この続きは「 こ ち ら 」をご覧ください。

投稿日:2020年10月17日 更新日:

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