2△外斜位矯正で深視力がアップ

高知県 ・ メガネのハマヤ   浜田 清

当県のお隣の徳島県から30歳代の男性のかたがおこしになられました。
お話をお聞きしますと「教習所へ通っているが、教習所の深視力検査では成績にムラがあり、悪いときは10㎝ぐらいずれていた」とのことです。
このかたは、眼科にも受診に行ったそうです。しかし、そこの眼科に深視力計は置いていたけど作動しなかった、とのことでした。

眼科処方度数
R S+0.50 C-1.00 Ax90
L        C+0.50 Ax170

当店5メートル両眼開放屈折検査
RV=(1.0×S+1.00 C-1.50 Ax90)
LV=(1.0×S+1.00 C-1.00 Ax80)

眼位  十字テスト 3△B.I.
濃いカラーテスト 3△B.I.
コの字テスト 正常
輻輳近点 8㎝

立体視検査では、完全矯正度数で、プリズムなしの状態で40″までわかりましたが、分かりづらい状態でした。
2△B.I.を入れた状態での立体視は「プリズムを入れたほうが随分浮き上がり感があります」とおっしゃいました。

それで、深視力計で2△B.I.を入れて検査すると、まったく問題なしに何回トライしても2㎝以内がクリアできました。
試しに、プリズムなしで検査すると、これもまったく問題ありませんでした。(いままでのお客さんの中でも最高の成績でした)

で、このかたは外斜位が体調などにより強く出るタイプで、そのことにより深視力がまったくダメになったりムラがあるかただと判断しました。

最終的に当店での調製度数は
R S+0.50 C-1.25 Ax90  2△B.I.
L S+0.50 C-0.75 Ax80
で仕上げることになりました。

このかたは 「プリズムを入れたら違和感がある」とおっしゃっていましたが、立体視は確実に良くなるので、プリズムは2△を入れました。

それと、ブロックストリング法の説明をしまして、「やはり、深視力の成績にムラがあるようでしたらトレーニングをしてください」とお伝えしました。