[ML談義] 薬剤師の資格更新、眼鏡士の資格更新

岡本
薬剤師Aさんに、薬剤師の資格の更新について尋ねてみました。
すると、下記の回答がありました。

薬剤師A
普通に町中で調剤をしているような薬剤師には、資格更新の制度はない。
日本臨床薬学会認定薬剤師(臨床薬剤師)(大病院のベッドサイドで働くようなスペシャル薬剤師)には、それになるときに2年の研修がいるし、なった後も、非常に厳しい審査がある。

日本臨床薬理学会というところが審査する、認定薬剤師なのだが、

・薬剤師歴5年以上
・規定により認定された研修施設において通算2年以上の臨床研修
・学会発表3回以上
・学術論文3編以上

 の人が、はじめて受験資格をもらえ、「学会が定める試験」に合格して初めて獲得できる資格。 これは、5年更新。

そのたびに、最新の医療や医薬品に関する試験がある。
歳をとると新しいことを覚えるのは難しくなるので、維持するのが大変な資格だと言える。しかも、一度とぎれると、また病棟の臨床研修を入れないといけない。

岡本
認定眼鏡士の資格更新は、たしか3年ごとだったと思うのですが、各種の講習の受講によるポイント制ですね。
講習のあとで試験はあるのでしょうか?あるいは、他に試験があるのでしょうか。
それと、1~2年前からメーカー主催の講習会でもポイントがつくようになりましたが、
その種の講習会で、レンズの宣伝以外に技術的に参考になる話はけっこう出るのでしょうか。

それと、私は協会の眼鏡士ではないのでよくわからないのですが、通常の認定眼鏡士のための講習会は受講は有料なのですね。メーカー主催の講習会も同程度に有料なのでしょうか?

大門
一度だけ実技講習を受講したことがありますが、講習後の試験はありませんでした。
生涯教育講習会に関しては、出席したことがないのでわかりません。
通信講座には試験があります。
これは、生涯教育講習会を録画したテープもしくはDVDが送られてくるのを自宅で視聴し、答案を郵送するというものです。
もしかすると、会場に足を運べば試験がなくて、通信講座なら試験があるのかもしれません。

日本オプトメトリック協会認定オプトメトリストの単位取得のための講習を受講すれば、
認定眼鏡士更新のための単位としても認定されるので、私はそちらを利用しています。 といっても、講習会に出席するのではなく、通信教育を利用しています。
これに関しては試験があります。
なお、メーカー主催の講習会の内容については、私は参加したことがないので、お答えいたしかねます。それと、受講料については、通常の認定眼鏡士のための講習会は、協会員は5,000円のようです。
私は協会員ではないので、13,000円払いました。
メーカー主催の講習会の受講料については、よくわかりません。

岡本
通信の場合に試験があるのはわかりますが、それなら講習会でも試験をすればよいと思います。
だってマトモに講師の話を聞いていたかどうかわからないわけですから。
それと、メーカーの講習会の料金についてご存じのかたがおられましたら教えてくだされば幸いです。

永光
過去2回ほど生涯教育講習会を受講したときの印象を述べますと、講師はほぼテキストに書いてある通りの説明をして終わります。
ときどき若干の質疑応答はありますが試験はありませんし、終了直後に獲得単位が記された受講証がもらえます。
ですから受付をすまして最初の講義を聴き、その後外出して終了直前に戻ってきてもいちいち在席を確認しているわけではありませんから簡単にインチキができます。

それと、大門さんがおっしゃったように、協会主催の生涯教育講習会以外に単位をもらえる講習会がいろいろありますから、熱心な人がそのつど参加していれば3年間の取得単位はすぐ10単位くらいになります。認定眼鏡士の資格維持のために取得しなければいけないのは3単位です。

では余った単位は持ち越しできないのでしょうか。この点について協会のあるかたにお尋ねしたところ、持越しは出来ないとのことでした。
持ち越しができないとの規約があるかどうかは聞き漏らしましたが、なぜ持越しが出来ないかの理由も言われませんでした。

生涯教育制度が何歳まで適用されるのか決めていないようですが、では一生続くとしたら年取って外出がママならなくなったとき講習会に出席できなければ単位の取得が出来なくなります。そんなときのための蓄えは許されないのでしょうか。

それといくらたくさん単位を取得しても3年間で御破算となれば、必要単位を取得後の講習会には参加する必要はないわけですから学習意欲も萎えてくると思います。
なぜ持ち越しができないのか、協会執行部の方の責任あるご説明を待っています。

投稿日:2020年10月17日 更新日:

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