[ML談義] 協会のHPに認定眼鏡士の店の電話番号を!

電話番号をなぜ載せない?

岡本
(社)日本眼鏡技術者協会の公式HPに全国各地における認定眼鏡士の一覧があります。
しかし、そこに電話番号がないのは、ユーザーに対してまことに不親切です。
そのことをある協会関係者に尋ねてみますと「個人情報ウンヌンとうるさいことを言う人がいて……」ということでした。

しかし、数少ないそういう変わり者のために、全国のユーザーが不便を感じ、全国のほとんどの認定眼鏡士が不満を覚えている、今のあの一覧表を、電話番号がないままにしておいてよいのでしょうか。

板場
https://megane-joa.or.jp/roster/

このページの、各都道府県別の名簿のことですよね。
たしかに、店の電話番号がないですね。店名も住所も個人名もあるのに、電話番号がないのは、本当に不親切だと思います。

電話番号を出すことのどこが個人情報ウンヌンなのでしょうか?
私にはわかりません。
電話帳にも、タウンページにもiタウンページにも店名も住所も電話番号も載っていますよね。
個人情報で載せるのがいやなら、このページに出さない方が、よほど個人情報の保護になりますよね。

それと、この名簿はインターネットで見ているので、店のHPへリンクがないのも不自然ですね。
技術者協会は、ユーザーに、勝手に店名をコピペして、ググって調べてください。
ということなんですかね?

岡本
実際に、個人情報ウンヌンの申し出があって、2~3人については、いったん掲載されたのを削除したということです。
ですから私は、一応電話番号もみな載せて、文句を言って来たら削除する、ということでよいと思うのです。
なのに、何を怖れているか分からないのですが、電話番号はまったく載せていないわけです。

協会の首脳陣には、恐がりで面倒なことには巻き込まれたくないという人が多いようです。
そして、おっしゃるように、希望する店に対しては店のHPへのリンクも掛けたらよいと思うのですが、ただ、それだとHPを持っている店が有利になるから不公平だ、という意見は出るでしょう。

そして、HPを持っていない店の方がずっと多いので、多数決で行けば、HPへのリンクはしない、ということになりそうです。
それで、この一覧表は、左から順に、県名、店の住所(町名までで番地はなし)、個人名、協会員かどうか、認定眼鏡士かどうか、と言うことが書いてあり、一番右に店名が書いてあります。

しかし、この一覧表のタイトルは「お近くの認定眼鏡士を探す」というものです。
タイトルに忠実に表を作るのなら、県名、個人名、何級か、個人の住所または店の住所、個人または店の電話番号、でよいのであって、協会員かどうかというのは関係のないことであるし、また、協会員であるのに認定眼鏡士になっていない人の名前を載せるのはおかしいわけです。

そして、もしタイトルを「お近くの認定眼鏡士がいる店を探す」というのであれば、県名、住所(最後まで書く)店名、電話番号、個人名(できれば級も)、とすべきであり、やはり、協会員ではあるが、認定眼鏡士ではない人間は掲載するべきではないわけです。
(認定眼鏡士ではあるが協会員ではない人物はやはり掲載すべきです。ユーザーにとっては、協会員であるか否かは関係のないことで、知りたいのは認定眼鏡士なのですから)

このように、この一覧表は、いまのままではタイトルと内容が合っておらず、しかも、会員向けなのか、事務局における会員管理用なのか、ユーザー向けなのかが判然としない、まことに中途半端なものだと言えるでしょう。

 

店のHPへのリンクも

永光
全国のユーザーのために情報公開しているのですから、所在地の地番、電話番号、HPアドレス、メールアドレスを載せるのが親切というものです。
載せてほしくない人はそこだけ除外すればいいと思います。
協会が「認定眼鏡士のいる店を知りたい」という項目を作ってWEB上に表示しているわけですから、今のままではネット検索をしている人に対して失礼な内容です。

それから、HPを持たない店には不公平、という件ですが、すでにインターネットの世界で物事は動いているのですから、HPのアドレス掲載を否定するすようなことではいけません。HPを持っている店の多い少ないの問題ではなく、現今ではHPそのものを持っていないことのほうがユーザーに対して不親切と考えるべきでしょう。

板場
店へのリンクについては、通販の店の問題がありますよね。

岡本
なるほど……。ですから、前に我々で議論したように、通販をやっている店の認定眼鏡士は経営者であっても被雇用者であっても、すべて除名したらよいのです。
そうしたら、店のHPにリンクをしたら、そこが通販をしている店の場合にまずい……
という問題はなくなります。

要するに、社団法人という責任の重い、半ば公的な団体(税制上の優遇措置を得ている公益法人)の責任代表者でありながら何の決断もできない人がトップにいることが、そもそもおかしいわけです。

資格制度推進の前に、いま足下で火がついている通販眼鏡士問題を早く片付けてほしいものです。

私はその件で2度も津田会長に公開質問をしたのですが、回答はないままです。
協会HPのトップページに書かれている通販に関する記述が回答だということなのしょうが、それではまったく不足です。
もし、除名した相手が地位保全の訴訟か何かを起こせば、どんと受けて立てばよいのです。

その場合には、もちろんですが会長個人ではなく協会を相手取るでしょう。
そうしたら、眼鏡士の納める会費で潤っている協会の潤沢な資金を使って、腕ききの弁護士をやとって裁判に臨めばよいのです。

私なんて、大きな企業に対してでもどんどん公開質問をしていますから、いつなんどき営業妨害で訴えられるかもわかりませんが、その場合には、弁護士を雇わずに自分で裁判に望もうと思っています。

……あ、一つ思い浮かびました。

「あの一覧表に、電話番号までのせてしまうと、会員の店のHPから、協会の公式HPへのリンクをかけにくくなるのではないか、と思っているのかもしれません。

すなわち、自店のHPから協会のHpへ飛んだ人が、協会のHPの名簿を見て、自店の近隣の店へ電話で問い合わせをしたりするとまずいから、と会員が考えて、多くの会員店のHPから協会のHPへのリンクをやめてしまうかもしれない。
協会のHP担当者としては、それは防ぎたい、というわけです。

店の電話番号が載っていないいまのままの方が、そういうリンクはもらいやすいだろう」と協会のHP担当者が考えているのかもしれません。(ちょっと考えすぎかもしれませんが)

でも、そのねらいを徹底するのなら、個人名だけで店名は載せないリストにするか、あるいは、リストそのものをなくすのがよいわけです。

いまのままでは、やはり中途半端ですね。

このMLのメンバーの中にも、認定眼鏡士であることを自店のHPに書いてあるけれど、自店のHPから協会の公式HPにはリンクをかけていないかたがおられるようです。

その理由はおそらく、自店の近隣のこういう店にも認定眼鏡士がいる、ということを自店のHPへの訪問者に教えたくないからでしょう。

その気持ちはわかります。

でも、このMLメンバーの中の認定眼鏡士のかたの場合は、自分自身にもその気持ちが少しはあるけれど、フェアプレーの精神で、自店のHPから協会のHPにリンクをかけているというかたが多いのではないかと思いますが、私の場合は、協会員でもないし協会の認定眼鏡士でもないので、自店のHPから協会の公式Hpにはリンクはかけてはいません。

でも、メールで私に対して何かの相談が来て、その相談者の近所の良いメガネ店を紹介したいというときに、このMLメンバーの店も日眼研会員の店もないときには、協会の眼鏡士を紹介するのですが、その場合にこの一覧表は便利ですので、ときどき利用させてもらいます。
その場合にも、もちろん電話番号がある方がいいです。

 

協会は面倒なことからは逃げる

浜田
協会はのHPのあの名簿で電話番号掲載について、個人情報ウンヌンにうるさい人が2、3人いたら、協会は直ぐ完全に対処をしたのに、通販問題や、眼科処方箋無料補償問題に関しては、お茶をにごす程度しか対処しません。

眼科がらみのことはタブーで、ややこしいことはキライ、という協会の体質ですね。
そもそも個人情報を言う人に「個人情報ウンヌンを言うんであれば、店なんか出すなよ」と私は言いたいのですが、協会はそういう風には言わなかったのでしょうね。
言えばややこしくなりますからね。
「それでは削除します」と言えば簡単だし、「削除された店からは、文句を言われることはない」と踏んだのでしょう。

通販問題に関しても、文句を言う人がいるから「通販はダメ」とHPに掲載するけども、通販業者を処罰するのはややこしいし、「通販業者に文句を言われちゃうから、やんないよ」ということでしょう。
結局、ややこしい問題に、真剣に取り組む人が協会の首脳にはいないということになりますね。

岡本
個人情報を勝手に公開するな、と言ってきた人は、おそらく被雇用の眼鏡士だと思います。
自宅の住所や電話番号まで載せられたくない、というのはわかりますが、もしも自分が勤務する店の住所や電話番号まで公開をいやがるというのなら、理解に苦しみますね。

ですので、もしかして、勤務先を失った眼鏡士で、そのために公開名簿に自宅の住所を書かれて、それで抗議をしてきたのかもしれません。

それなら、そういう人のことを元からHPで公開するのはほとんど無意味ですから、そんな人の場合には、このリストから省くか、あるいは本人に「公開名簿には載せないでいいですか?」と聞いてみるべきです。
そういうふうにせずに、店がないからと言って個人の自宅の住所などを載せたのなら、それは協会が悪いですね。

このリストのタイトルが「お近くの眼鏡士のいる店」であれば、勤務先なし(不明)の眼鏡士は載らないわけですし、その人も不満はないだろうし、ユーザーにとってもそれで十分でしょう。

それでもし本人から「私はいまはこの店に居ます」との連絡が来れば、その店を載せたらよいわけです。

とにかく、協会のHP担当者は、協会の内部の名簿と、こういう公開名簿は、別物と考えないといけません。

このHPの名簿に協会員であるとかないの区別が載っていますが、そんなことはユーザーにとっては、どうでもいいことですし、協会員だが眼鏡士でない人間まで載せているのは、いわば、不届き千万な人間まで載せているわけです。
眼鏡士にならないのに協会員のままでいるのは、自分は勉強するのはイヤだとか、あるいは眼鏡士の会費が高いので眼鏡士にはならないが、もし法制化になったら協会員であれば救われるだろうなんて思っているからでしょう。

そんな甘っちょろい小ずるい人間は、こういう名簿には載せるべきではないと思います。
そういう人間を載せるのはユーザーにとっては好ましいことではありません。
この名簿は、完全に内部資料と外部公開資料の混同ですね。

 

安売りの店に協会Hpからリンクを?

岡本
ではここでみなさんにアンケートです。

1)メガネを通販する店にいる眼鏡士を除名にするか、除名がいやなら通販をやめさせる。

2)眼鏡士の国家資格化を実現させる。

みなさんは、協会首脳には、上記の1)か2)の、どちらにまず取り組んでほしいでしょうか?

板場
1)です。

保田
私も1)です。
まず、協会は立場をハッキリさせてほしいですね。
ユーザーはさておき、会員を守るための業界の保護団体なのか?
業界を代表して、ユーザー目線で社会に貢献する公益団体なのか?
どちら???

通販する眼鏡士を除名できないようでは、良心的な仕事をしている会員をも、守っているとは言いがたいですが……。

赤松
私も1)です。

岡本
では認定眼鏡士のみなさんに、おたずねします。
通販眼鏡士のことは放置しておいてよいから、まず、資格法制化に取り組んでほしい、と思われるかたはいらっしゃいますか?
資格法制化は、取り組んだとしても、いつ、どういう具合になるかはわからないものですが……。

全員 ……

岡本
やはりみなさんは、法制資格化の前に通販眼鏡士の問題を片付けてほしいようです。

あっ、協会の眼鏡士の名簿のところから店のHPにリンクをかけにくい理由が、通販の他にもうひとつありました。

安売り宣伝です。
これに関してはみなさん、どう思われますでしょうか。

浜田
協会は基本的に個々の商売に関することには、タッチしないという姿勢です。
でも、やはり下品な価格訴求を協会の会員がいる店がするのはマズイわけです。
その結果、あの名簿では、真面目な会員店も不真面目な会員店も、A級もSSS級もいっしょくたにしてしまって、中途半端なことをしています。

真面目で勉強熱心な会員は、不真面目で不勉強な会員と同列に並べられるのを不愉快に思っておられるかたもいると思います、少なくとも私はそうです。

で、不真面目な会員に対して、協会は除名を含む厳しい処置をとってほしいけど、上記のような姿勢ですから、当らず障らずの電話番号を掲載しない逃げの手をつかっているのでしょう。

 

眼鏡士でない協会員はこのリストから削除を

岡本
そういう意味もあって、電話番号を掲載しないのなら、店のHPのアドレスを示してそこにリンクをかけるなんて、とんでもないことですね。

眼鏡士のいる店の安売り宣伝をを規制する取り決めを作って、たとえば、例の公正取引規約に違反していないこと、とか……その規制をクリアーできた店のHPだけにリンクをかけるという方法も、理屈ではできそうですが、実際にやるとなったらたいへんでしょう。

メガネのことをカメラや時計みたいにとらえているユーザーからすれば「安売りの何が悪いんだ? 安く提供することはいいことじゃないか」なんて思うかもしれませんが、メガネは最終メーカーが小売店なんですから、薄利多売による質の低下ということが避けられないわけで、やはりメガネの安売りは、ユーザーにとっても「安物買いの銭失い」になる恐れが高いものですから、技術者教育を担当する技術者協会としては、メガネの安売り、特に派手な安売り宣伝は容認してはならぬものだと私は言いたいです。

永光さんは、いまの時代なんだから店のHPにリンクを、とおっしゃっていましたが、安売り宣伝をする眼鏡士をどうにもできない以上、あの名簿から店のHPにリンクをかけるというのは、まず無理だと思います。

永光さんは、どう思われますでしょうか。

永光
メガネ販売店の新組織(あまり興味が無いので正式名称は思いだせませんが)に加盟するには3条件を満たさねばならなかったですよね。
それができるのだからHPの内容に規制をかけて違反したら除名することを規約に盛り込めばいいのではないですか。

今の名簿で最も気分が悪いことは、タイトルと関係ない「この人は協会員かどうか」ということが載っていることで、あれは協会員になっていない者に対する脅迫に感じます。

そして、一番おかしいのは、ご指摘のように協会員であって認定技術者でない者の名前が載っていることで、あれは即削除すべきです。

電話番号は重要な情報の一つです。重要な情報を隠すのは嘘をついている事に等しい行為です。消費者にありのままを見せて、あとは消費者の判断に任せればよいのです。すべてを一律の情報にくくってしまえば中身の見えない商品をあてがっているようなものですから、それは不親切というものでしょう。

この件は協会の担当責任者に改善するよう断固申し入れたいです。
明白な疑義があって、其れを正すのは簡単なことなのに、そういうことさえできないようなら法制化などに取り掛からないほうが安全と言うものです。

岡本
その3条件というのは、協会の認定技術者がいること、眼鏡公正取引協議会に加盟していることと、もう一つは、小売組合系のナントカ協会に入って団体のPL保険をかけていること、です。

安売りの宣伝については、眼鏡公正取引規約に違反しなければよいのですから、たとえば、根拠が不明確な二重価格表示などは規制の対象になりますが「枠とレンズの一式で2900円均一」なんてのは規制から外れます。

ですので、どんなに法外な安売りでも眼鏡公正取引規約では取り締まることはできません。安く売ることや、それを宣伝すること、それ自体は悪いことではない、というのが、同規約の基本的な考え方ですから。

協会が独自の規準を定めて安売り宣伝をやめさせる、というのも無理でしょう。
ですので、眼鏡士のいる店のHpに安売りの宣伝が出ることを止めることはできません。協会は、いままでどうり「技術と商売は別」というスタンスから路線変更はできないでしょうね。

そうなると当然、あの名簿から店のHPにリンクを張るのも、無理なわけです。
それと、認定眼鏡士なのに協会員ではないという表示については、協会は、おっしゃるように、そういう眼鏡士に対する脅迫(良く言えば、「協会員になってネ」という要請)の意図で載せているのでしょう。

「あれは、どういう意味でユーザーに知らせているのですか」と永光さんが尋ねてみられたらどうでしょうか?
それと、永光さんがおっしゃる改善要求を協会になさって、回答が来ましたらお知らせいただければ幸いです。

投稿日:2020年10月19日 更新日:

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